11月のマンスリーゲスト 天野 朋子さん

インタビューを終えて:

お人柄、その魅力はお声にもあらわれている。そんなことも印象として残った天野朋子さんとの収録。
知的で穏やかで、しっかりとした土台があって。
“You are what you eat.” そんな土台をつくっているのは、日々の食であり、穏やかさは時に肩の力を抜くあり方から来ているのかな。


個人的な食への関心や興味から、5、6年前になるだろうか、朋子さんが主宰する鎌倉の料理教室「Whole foods studio」のことを知った。思いの向かう先や実践されていること、そして美しいお料理一品一品のお写真にも心惹かれて。今回番組でお話を伺う機会を得て、共通の知人や話題などで、新たな発見を持ってグッと近くに感じられるように。


天野朋子さんが提唱されている「懐かしい未来食」は先人の叡智を「食」はもちろんのこと私たちの今の暮らし、ライフスタイル全般に楽しみながら活かしていこうという活動に繋がっている。


“well-being”「ウェルビーイング」という言葉が浸透して久しいけれど、朋子さんの広告業界からの転身は、まさに豊かでハッピーな生き方を追求したひとつの形のようにも感じ取れる。番組でお話しいただいたのは、そのストーリーのごく一部とはなったけれど、前職から今のお仕事や暮らしにたどり着くまでのさまざまなシーンを想像してみると、朋子さんの 他者を思う気持ちが何処から来ているのか、少しだけ理解できたような気分になる。「Whole foods studioのセルフ・ヒーリング・クッキング」等の著書、掲載されているレシピやメッセージからもご自身の経験からくる 他者への想像力や配慮が伺える。「こうでなくてはならない」から解き放たれ、「もっと柔軟にもっと自分らしく」表現し、創ること。その術を優しく手解きしてくれる。


熊本や福岡はじめ、九州やその他の地でも「旅する料理教室」やワークショップを展開するなかで、肌感覚として持っていらっしゃる朋子さんの日本の「食」への思いをお伺いしたくて、今回は収録の前にそんなリクエストも。言葉を選びながら、語ってくださる様子に背筋が伸びた。


熊本とのそもそものご縁やブラジルのポルトガル語を学んでいらっしゃる理由など、初めて伺って「わ、そういうことだったんですね!」と新たな驚きと発見も。掘れば掘るほど、まだまだ奥が深そうな朋子さん。
どんな旅を続け、その果実をワクワクを持ってシェアしてくださるのか、これからがまた楽しみです!

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