収録を終えて:
鎌倉市二階堂、金沢街道沿いの その一軒家の扉を開けた瞬間、私のなかの“旅人スイッチ”が入る。ここから新たな出会いと物語が始まる予感。何より、高揚感をたかめるのは、目の前の華ある笑顔。無敵のKimieスマイル。
きみえ食堂のことは 地域の居場所としての その存在感から、もう何年も前から存じ上げていたけれど、今年初めての子供食堂の日にありがたい初参加の機会をいただいた。豊かな時空間、食卓を切り盛りする「最強」の“チームKimie”の皆さまにも温かく迎え入れていただき、今宵の鎌倉旅が準備万端整う。今夜の食を楽しみにする子供たちやご家族、地域の方々が続々と訪れ、賑やかに 場の温度も上がってくる。「予約不要」で迎え入れるなか、臨機応変な対応や目配り、気配りの細やかさには、ただただ敬服。これまでのきみえさんのご経験、そしてこのチームがあってこそなのだろうな。何よりここに集うおひとりおひとりに対する眼差しがあたたかい。そんな体温が、交じり合い、語りあい、ともに味わう皆に伝播して、ここだけにある空気を作り出している。その真ん中にあるのは安全、安心で美味しく、美しい食。
子ども食堂と民泊を併設しているユニークなスタイルは、きみえさんの自律しながら続けていく覚悟とご自分の「好き」が詰まったもの。都内で子ども家庭支援専門員として10年余に渡り果敢に駆け抜けるなかで、目の当たりにしてきた子供たちの「食」のこと、そのためにご自身ができること、したいことをかたちに。暮らすように旅することをコンセプトとしている民泊の事業と足並みをそろえつつ、コロナ禍も経て、全力で邁進してきた道のりが想像される。民泊とこども食堂という機能を兼ね備えることで、鎌倉に泊まりにいらっしゃるゲストと地域の日常を生きる人たちが自然と混じり合う世界が生まれている。きみえさんが創り出した場は希少で貴重。そして、ここだからこそ、叶う旅の形がある。
宿泊しているゲストの方、その過ごし方から新たな旅のあり方を学ぶこともあるそう。そんな好奇心スイッチの入る経験も重ねながら、鎌倉にいながらの旅と鎌倉を飛び出しての世界への旅もきみえさんのパワーの源となっているのかな。
「食」への思い、旅の愉しみ、個人的にもまだまだききたいこと、話したいことたくさん。旅の続き、周りをぱっと明るく照らす、あの笑顔にまた会いに行きたい。