5月のマンスリー ゲスト 大下 利栄子さん

インタビューを終えて:

お会いする度に新しい表情をみせてくださる方、はじめまして、からまだ2ヶ月も経たないけれど、大下さんのストーリー、その一つ一つに心揺さぶられ、お話をお聴きする その時間は私にとって濃密だ。


ユニバーサル絵本ライブラリーUniLeaf(ユニリーフ)のこと、大下さんが15年以上続けてこられた活動、透明点字シート付きユニバーサル絵本のこと、そして現在 一心に取り組んでいらっしゃる建長寺ブロンズ模型プロジェクトのことはホームページ等で拝見していたけれど、実際にお話を伺うとその行間にあることが深くしみいってきて、感情が高ぶるほど。


お嬢様が2歳の時のこと、これまで味わうことのなかったこと、知らなかった壁、そこからまずはおひとりで始めたこと、学び、継続....想像するだけで、体が熱くなった。時にクールに語り、選ぶ言葉もとても正直。「視覚障がいに興味を持つ人はほとんどいないというのが私の基本スタンス」とのことに一瞬はっとさせられ、それは実際にそんな社会を生きてこられたからこその まっすぐな言葉と気づかされる。大下さんの経験に基づくお話は、日本の教育や社会通念、世間というものにある根深いものについて問いをもち、考える機会をくださる。同時に、自分はどうありたいのか、ということも。


ユニリーフのホームページにある(YouTubeの)映像とメッセーからは大下さんがいかに地道に活動を続けてこられてきたか、という実際や軌跡も窺い知ることができる。視覚障がいのあるお子さんのご家族の伴走者としてのお役目、存在の大きさも。


一人一人が違うからこそ、多様な発見が存在する。それら全てを共有することによって世界が広がり、豊かな体験へとつながる。お嬢様と過ごした日々の中で経験されたこと、その素晴らしさを広げる活動を続け、今また新たなチャレンジを。建長寺ブロンズ模型プロジェクトを情熱と確かな実行力を持って、周りの方々の純粋な思い、理解を得ながら 今まさに進めていらっしゃる。

心ある人たちが共感し、大下さんの夢が一人のものではなく、みんなのものになっているさまを目にし、「触る」ことをとても楽しみにしています。

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