8月のマンスリーゲスト 山田 敦彦 さん

インタビューを終えて:

6月の週末の夕暮れ時のこと、英国アンティーク博物館 BAM鎌倉で 洗練された大人の空気感を纏うご夫妻にお会いした。

それが、山田敦彦さんと眞由美さん。

その日開催のBAMアカデミーをご一緒し、帰り際にひょんなことからイギリスの話題で繋がり、はじめましてのご挨拶となった。

その ほぼひと月後、二階堂の瑞泉寺に程近いポプロモビルの工房、ショールームを訪ね、お二人と再会。元お茶屋さんだったという、お二人の感性に彩られ、リノベーションされた空間に一歩踏み入れた瞬間、大好きな場所に旅した時のように心が躍った。目に入るもの一つ一つに興味津々となりながら、山田敦彦さん、眞由美さんとのお話に夢中に。

そしてポプロモビル、Made in Kamakuraの美しく独創的な自転車の試乗をさせていただく。かなり長いこと乗っておらず、初めはぎこちなくも、優れたものが持つ力と信頼感が身体に伝わってきて、心地よく風を感じながら 楽しい瞬間を重ねた。

まさに自分の身体の一部となっていくようなこの感覚はやはりポプロモビルだからこそ。

今の日本では無理とも言われ、諦めかけもしたその自転車の誕生は、カーデザイナーとして 国や組織の境界を越えて軽やかに行き来しながら、創造を重ねてきた山田さんの発想、パッションと、日本のものづくり、技術力とスピリットとが出会った結晶。互いへのリスペクトをベースに共創を進め、ブレークスルーを起こすそのプロセスを想像するだけで、ゾクゾクする。

信念と美意識を貫く強さ、柔軟な思考と多元的な視点、好奇心と「問う」ことを忘れない、そして謙虚なあり方、山田さんのそんなお人柄と姿勢から学ぶことも多い。

鎌倉という風土から生まれたポプロモビル、是非、一度乗ってみてください。谷戸を抜ける風を感じ、路地を軽やかに進む。格別の体験があることと思います。

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