5月のマンスリーゲスト 高野 朋也さん
収録を終えて:
なんだろう、この不思議な懐かしい感覚は。このゆったりとした心持ちを安心して委ねられる。時間の感覚を忘れ、自然と笑顔になる。初めてお会いした方々なのに、以前からどこかで会っていたよう。居心地が良い、という一言では言い表せない。
数年来の念願が叶って、ゲストハウス彩の空間に身を置くことができた。いつだって、そのドアはオープンだったはずなのに。オーナーの高野朋也さんは、ユニバーサル合コンを始められ頃から、存じ上げていたし、活躍の様子も見聞きしていたのに。FACE TO FACEでお話しできたのは今回が初めて。このタイミングにも何か意味があるのかもしれないな。
ゲストハウス彩での時間、感じた空気、武士のお話、眼差し、飾らないお人柄、皆への心配り。この方がいるからこの場がある、そして、この方だからこそのお役目も、と強く感じた。
海外での学び、卒業後のスタートアップでの教育事業でのご経験、グループホームでの入居者さんたちとの温かな関わり、そして、日本、この国を巡る旅。ここでは挙げ切れないけれど、全ての経験、そして高野朋也さんという人間性があって 出来上がっている唯一無二の場。目の前のあらゆる立場の方々に提供されている貴重な機会、出会い。ゲストハウス彩が生み出すセレンディピティやミラクルは、今の世の様々な課題をも乗り越えていくようだ。
番組でもお話しくださった、たとえば体験格差から生じる教育格差のこと。ゲストハウス彩で奇跡のような出会いとその後の展開が、これまでは叶わなかったことを叶え、子供たちに大きなチャンス、人生のかけがえのない切符を提供している。今また動き出す「寺子屋プロジェクト」にもきっとミラクルの種が詰まっているのだろうな。
確か、郷里の富山のご実家では、いろいろな方が集まったり、出入りすることが多かったとお話しされていた。そんな原体験も何かあの場を自然と作り上げているのかな。
インクルーシブ、という意味では、全てがそうとは言えないところもあっただろうけれど、それでも、かつての日本では当たり前にあった支え合い、世代を超えて繋がり、混じり合う形を今はシステムとして再構築していかないといけない時代なのかもしれない。ただ、それは無機質なシステムではなく温かな人の心が通ったものでない限り成立しないものだろう。高野さんはそうした空間、地域、日本を現代ならではの進化形として、今までににない世界をつくろうとしているのかもしれない。一所懸命な武士のあり方で。
収録の日はその前のご予定の関係で、ウェットスーツの上に甲冑というスタイリッシュかつお茶目なお姿で登場。異質であるはずのものが見事に馴染んでいて、それがまた武士らしくて。
これからもそのお姿を、生き様を追っていきたい方です。
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