7月のマンスリー ゲスト 野口 世津子さん
収録を終えて:
今年3月のこと、いつものように新聞の見出しのチェックをしていると目に飛び込んできた記事。「シードペーパー」そして「花咲く和紙」を製造販売する有限会社SOUPの事業を取り上げる内容に、鎌倉でこんな素敵な取り組みをされている方がいらっしゃるのか、と興味津々で追いかけていくと、さらなるサプライズ。こちらもまた以前私が興味を惹かれていた鎌倉のレジェンダリーな事業、レーベルと繋がったのだ。
番組でも少しお話しいただいた「バッファローレコード」ときいてハッとする方もいらっしゃるかと思う。
そんな自分の中でのセレンディピティも重なり、ぜひ、代表の野口さんにお会いしたいと少々興奮気味にご連絡すると温かく応えてくださり、今回のご出演が叶った。
収録に先立ち 伺ったオフィス、ショールームは若宮大路ぞいの賑やかな立地にありながら、一歩入ると静かな時間が流れる。スタッフの皆様が笑顔で迎えてくださり、この空間の心地よさはこのチームによるところも大きいことが感じとれた。
起業から、時代の変化に呼応し しなやかに 目の前に現れることに感性の扉をオープンにして向き合い オンリーワンのものをつくり上げてきた野口さん。ここまでのかたち、事業として展開、継続し、さらに広げていくことはそう容易いことではなかったであろうと。それはHPを拝見するだけで想像ができる。ひとつひとつ 丁寧に発信していらっしゃる様子に、クライアントはじめ多くの存在とのやり取り、その積み重ねがあってこそのコンテンツであることが伺える。
今回のお話を通しても、周りの方々と共にあることを大切にする野口さんの柔らかな ありかたと 「生きていく」強さが伝わってきた。
そんな野口さんとシードペーパーを繋げたことの一つに 自然豊かな土地で過ごした頃の記憶もおありのよう。そして今、そのシードペーパー、花咲く和紙が若い感性とエネルギーによってその世界をますます広げているようだ。新たなツールとしてこれまでになかったコミュニケーションの形を作りだす可能性も見えてくる。
古紙がシードペーパー、花咲く和紙となって生まれ変わり、そこから芽が出て、花が育つ。
愛でるひとびとを楽しませたり、心を和ませたり、共感の輪を広げたり。
確かな身体感覚がますます貴重だと感じられる時代だからこそ、ここから生まれる「花」の意味をまた思うのです。
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