10月のマンスリー ゲスト 小澤 由香さん

インタビューを終えて:

鎌倉・湘南エリアを中心に 海外ルーツの方々と子育てを通して繋がり、支え合う活動をしている「まるまーる」代表の小澤由香さん。初めてお会いした時の印象はふわっとどこかコスモポリタンな雰囲気を持った方。活動そのものからくるイメージもあるけれど、お話の内容や出で立ちからもご自身のなかに「多文化」の要素を持っていらっしゃるように感じられて。

「まるまーる」の発信する内容をそのホームページやfacebookではじめて目にした時、「これはスゴイっ!」と舌を巻いた。同時にその温かさ、やさしさと安心感にふんわり 包み込まれる。日本人の私がそうなのだから、きっとこうした情報を喉から手が出るほど……必要としていた海外ルーツの方々にとっては、どれだけの意味があり、救いとなっているだろう、と想像してみる。

そう、「想像力」。「まるまーる」さんの発信する情報や活動のベースにあるその「力」の強さ、思いやりがビシバシ伝わってくる。

海外ルーツのパパやママが日本で、ここ鎌倉で子育てをするなか、今こんなことで困っているのではないか、こんな情報があれば、もっと楽しくここで家族の時間を過ごせるのではないか、こんな機会や場があれば、もっと日本人の私たちや親子とつながり支え合う関係ができるのではないか。日頃の小さなことからひとつひとつ「想像」することから始まったのかな、と。それを小澤さんは2016年に「ひとりで」ご自身のお仕事と並行するかたちではじめ、そして今は大切な仲間のみなさんと共に活動を継続されている。

活動において大切にされていることは こちらが「教える」のではなく、同じように子育てをしているママ友、パパ友として「共に楽しみ、悩み、学びあい、進もう」というあり方だそう。自分とは違うルーツを持つ方々と共に暮らすということ、広義のいわゆる「多文化共生」を実現する大きなヒントがこんなところにもあるのではないかな。

先月のゲストの草間さんからありがたく貴重なバトンをつないでいただき、今回小澤さんにお話を伺うことができたが、お二人の「やさしい日本語」についてのお話から学ぶことも多々。「多言語」のひとつとしての「やさしい日本語」の可能性や何か体温のようなものに触れることができた。

中学生、思春期に過ごしたアメリカでの体験は、この活動のきっかけであると同時に小澤さんならではイメージする力、「想像力」の源となっているのではないかな。そして、この活動を続けていくことで その力と思いはますます研ぎ澄まされていくように感じる。

そんな小澤さんが代表を務める「まるまーる」のみなさんが創り出し、続けてこられていることに触れてみてください。ホームページやfacebook,インスタグラムの扉から。そして、おしゃべり会という場から。

最後に、小澤さんもおっしゃっていたように実際にチャレンジしてみると、「なかなか、むずかしい」ところもあるやさしい日本語で。

まるまーるさんのメッセージには、みんなにとって たいせつな くらしやこそだてのヒントがたくさんあります。まずは ここから、たのしく つながっていきましょう!

0コメント

  • 1000 / 1000