11月のマンスリー ゲスト 小林 勇輔さん

インタビューを終えて:

「学びたいひと」と「共に学ぶひと」がいればそこはいつだって「学校」になる。

唱えてみるたびに新しいニュアンスが加わり、意味合いが深まる。

今回ご出演いただいた小林勇輔さんが代表を務めるどこがくの建学の精神。

というとカタく響くかもしれないが、その株式会社どこがくが運営する「はじまる学び場。」は遊び心が溢れんばかり。まさに秘密基地感満載の学び舎を訪れた。初めましてのご挨拶から、フランクで聴き上手、お話し上手の小林さんのペースに乗っかり、気づけば夢中でお話を聴き、話している自分に気づく。この空間にあるワクワクを生み出すちから。それも一役買っているのかな。そしてそれを創っているのはここに関わり、つながる「学びたいひと」と「共に学ぶひと」たち。


今回はこの番組の原点を見つめ直す、ありがたき機会となった。「鎌倉アカデミア」が設立された当初とは、世相は全く違えど、ここ鎌倉でこれまでの概念を根底から覆すイノベーションを学びの場で起こした方々の志、気概と熱、人間味等々が重なる。小林さんを通して、この土地に継がれる息吹に再び触れ、心震えた。


現役の学校教諭でいらっしゃる小林さんのキャリアは20年、1年目から念願のサッカー部顧問としても、どっぷりの経験を積みながら、感度高く、教育現場のあり方を探究され続けてきた。GEG(Google Educators Group)鎌倉のリーダーとして教育者コミュニティや手段としての新しい潮流を先導しつつ、同時に 学びの原点、そもそもの目的を忘れない姿勢が光る。


真摯に学校や生徒と向き合いながら、思いの矢印の方へなかなか進めない現状に苦慮するなかで、外の世界に踏み出す小林さん。教室を飛び出し、新たな出会いを重ねることで何かが始まり、変化のさざなみが起きる。その姿はそのまま子どもたちに還っていくように思える。時に「息苦しさ」を抱える子どもたちも解き放たれ、好奇心の赴くままに冒険をする。そんな学びの姿を現実にする小林先生のこれからがイメージされる。


はじまる学び場。を舞台にただいま絶賛進行中、鎌倉の社会問題をモノづくりで解決するFAB QUEST。「つくりながら学ぶ」そして、ご自身が追究してこられた探究型プログラムの現時点での集大成と語る。まずはこの第一回を来年の春まで走り切った先に見えてくる景色とは。

小林さん、やっぱり、

永遠の「全力少年」ですね。

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