12月のマンスリー ゲスト 荒井 理美さん 蓮見 洋平さん

インタビューを終えて:

2023年のトリとしてゲスト出演いただいた荒井 理美さんと蓮見洋平さん。今回お話を伺う機会を得て、個人的にも意味深い「改めての」出会いとなった。

番組でもお話しいただいたように、荒井さんには以前 鎌倉の幾つかの団体で地域活動、市民活動に取り組んでいらした頃にお会いし、マイクを向けさせていただいたこともある。当時から目の前のひと、事象の深いところまで見てとるようなまっすぐな眼差しの印象が強かった。再会の時 そんな瞳はそのままに、さらに伸びた背筋に凛とした空気感、そして語りには 重ねてきた経験が醸し出す、しなやかな変化が感じられた。


蓮見さんのお名前も市民活動のフィールドで以前から幾度も耳にし、特に東日本大震災後の防災への取り組み等の印象は色濃い。収録の日、不思議なことが起こった。

さて これから本番、というタイミングでスタジオが一瞬大きく揺れたのだ。幸い すぐにおさまり、程なく津波の心配等もないことがわかったけれど、現状把握、情報収集の場面を共にするなかで、蓮見さんの自然災害や防災に対する豊かな知識と確かな経験に触れることに。オンマイクでもオフマイクでも、ロジカルでありつつ 肩の力の抜けた朗らかな語り口。むむ、奥が深そうだ。


ずっと以前から 荒井さんにとって蓮見さんは「鎌倉のアニキ」だったそう。市民活動からソーシャルビジネスへと軸足を移す過程、新たな波に乗るタイミングも共有し、絶妙のバランスでハーモニーを奏でるおふたりは最高のバディと映る。


教材を教育の現場に送り出す仕事、またそこから派生する社会課題に向き合う中で、例えばプラスチックのことなど、善か悪かの二元論で語られてしまうことが多い課題も、もう一段深いところに光を当てる。対極、二極ではなく、時に融合したり、共存しながらプラスの循環をうむ。白か黒か、ではなく よりカラフルに。教室で子供達と体験しながら、そんな道筋を一緒に考える。お二人、そして高山商会だからこそ なせることなのではないかな。産官学民が有機的に繋がる「循環者になろう」のプロジェクトもこれまでの多彩な活動経験があるお二人だからこそ、鎌倉の多様なプレーヤーの方々と共に推進できているのだろうな、と想像する。


「生まれてきた地域のために自分を活かす」荒井さんのそんな言葉も耳に心に残った。

「寄り道をしながら領域を広げ、目の前のことに落とし込んでいく」蓮見さんとこれからも奏でるハーモニー。

これからの高山商会、創造と遊びながらどこへ向かうのか、ますます楽しみです。

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