12月のマンスリー ゲスト 豊田 麗さん
インタビューを終えて:
たおやかさと芯の強さをあわせ持った女性。初めてお会いした8年前からその印象は変わらない。そして、お会いする度に新しい魅力を発見、私の中の麗さん像がアップデートされていく。それは、麗さんの創り出される作品もご自身のありようも。
11月、小春日和の心地よい午後に陶芸家 豊田麗さんの新しい工房にお邪魔させていただいた。極楽寺からのお引っ越し、新天地となった寺分の「ときわ工房」は、光に溢れ、風通しの良さも感じる素敵な平屋の一軒家。元々の間取りやつくりが麗さんのアイディアとセンスで工房スペースやギャラリースペースなどに活きいきと生まれ変わっている。これまでの積もる話?もありつつ、とても心地よい空間にすっかり長居をしてしまった。
ご自身の器と料理家や盛り付けデザイナーの方々とのコラボ企画でもみられるお互いの魅力を掛け合わせ、広げていく感性には、視覚的な刺激はもちろんのこと、いつもハッとさせられる。
番組では、今回あまり深くお聴きできなかったが、麗さんが語ってくださるスペインのお話は絵画のように色彩を伴ってイメージが膨らみ、躍動感を持って伝わってくる。
あ〜、また彼の地に旅したい。そして、麗さんもお好きだというバスク地方はいつか訪れてみたいところ。
今回、番組でシェアしてくださった楽曲はコロナ禍、この春の緊急事態宣言の折に毎晩開催されていた小曽根真さんのご自宅からのライブで出会った曲で、毎日聴いているそう。麗さん曰く、「ジャズなので夜はウイスキーが合いそうですが朝一、ちょっとバレエのバーレッスンに使えそうな整う感じで大好きで工房を掃除しながら」愛聴されているとか。そうそう、麗さんの「アルボレス」シリーズの新作もそんな環境で創作されたのかな、なんて思いをはせてしまう。
いつ、お会いしてお話ししても、その感じ方やアイディアに「ならでは」の世界観を感じさせてくれる麗さん。これからもまたどんな風にアップデートされていくのか、楽しみです。
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