6月のマンスリー ゲスト 伊藤 賢一さん

インタビューを終えて:
新録が眩しい4月の爽やかな晴れの日。初めての「ハルバル材木座」。材木座のこの辺りは、光明寺はじめ、好きなスポットも多く 馴染みのエリア。それでも、大きな通りを一本入って現れる住宅街を歩くのはフレッシュな体験、流れる時間まで少し違って感じられる。

あ、ここだ。写真だけで会っていた人に実際にお目にかかるような感覚。人格や社格があるように家にもそういうものがあるのだな。落ち着いていて、スッとした佇まい。しばし、眺めていたら 程なく家主、いや店主の伊藤さんが笑顔で迎えてくださった。
洗練とともにある安心感。長く暮らしていたお住まいをリノベーションされた空間には、まだどこかご家族の温もりが残っているよう。同時に新しく生まれ変わった空間、しつらえには、伊藤さんのセンスが光る。人々が集い、つながりを創るための「場」、これまでになかった「場」づくりへの思いがまずこの空間から伝わってくる。

そもそもは見学と伊藤さんのお話を伺うことが目的の訪問だったはずが、旅や子育てのことをはじめ、蛇行、脱線しながら、気がつけば 話をしていたのは ほとんどが私の方。むむむ…なんでやろ….。伊藤さんの穏やかな表情や語り口に安心感、自然と心が開いていった感。

「ハルバル材木座」で伊藤さんが大切にされている「雑談」は、「仕事をする場」であるコワーキング、「教室をやってみる場」であるワークショップ、そして「お店をやってみる場」としてのキッチン、それぞれを越えて繋ぐキーワードでもあるのかもしれない。そして利用される方々同士を新しくコネクトし、触発しあうきっかけとなったり、「雑談」からうまれたアイディアにより、想像もしなかった方向に場そのものも変化していくのかもしれない。そんな予感、これから一体どんなかたちとなってあらわれてくるのか、そんなワクワク感がここにある。

東京のテレビ局でのお仕事をそのまま続けていたとしても、その先には伊藤さんだからこそ、みることのできる景色もあっただろうなか、「今、やる」と思い切って舵を切ったのも、伊藤さんならでは、なのだろうな。
「先が見えない10年後、20年後にワクワクを感じるタイプ。」そんな言葉からも伊藤さんのチャーミングな一面と店主としての存在感が伝わってきた。

「ハルバル材木座」
これから、日に日に進化していくことと思います。
まずは一度、つながりに、雑談に、是非いらしてみてください。



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