5月のマンスリーゲスト 岩本 薫さん

収録を終えて:

今回の番組で触れることはなかったけれど、岩本さんに局のスタジオでお話を伺ったのは、二度目になる。私が金曜日午前の生放送、帯番組を担当していた頃以来の嬉しい再会。早春の頃、カジュ アートスペースのはるつげマルシェに伺った際、主宰のたなか牧子さんがまた引き合わせてくださった。これもまたありがたき流れと循環。


今回は真新しい気持ちで岩本薫さん、そしてアトリエenさんと向き合いたいと思い、あえてその頃のお話を振り返ることはなかったけれど、年月を経て、今の岩本さんのあり方に感じるものがあった。

「寄り添うことが好き。」パタンナーとしてのキャリアをご自分らしく積み重ねてきたスキルとそのマインドが合わさって、岩本さんならではの「心と身体に寄り添う服」がうまれている。


大手アパレルでのお仕事で養われた審美眼、そして今も絵画やアートからのインスピレーションを大切にされているという岩本さん。アーティストではなく職人になりたいという思いから、好奇心の赴くほうへ動き、様々なフィールドでチャレンジを重ねる。

サステナブルなあり方、その手段の一つとしてのアップサイクルという言葉も定着するもっと以前から、ご自身がよりよいと思う方へ、信じる方へと歩みを進めてきた結果のこだわりのモノづくりがある。


アトリエenの服を目の前にしたとき、手に取ってみたとき、鏡の前でちょっとあててみただけで、ときめき、気持ちがあがる。

理屈はいらない。


年を重ねるからこそ、見えてくる景色や感じられるまとうことへの人の思い。

そうした変化からの気づきもしなやかに服作りに反映されて、それがまた着る人の笑顔と高揚感に繋がっていることがわかる。

人の心と身体に寄り添うからこそ、生まれるアトリエenの服、装い。

これからの進化、ますます楽しみです。

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