8月のマンスリー ゲスト 大曲 詩摩さん
インタビューを終えて:
穏やかながら 真っ直ぐで力ある眼差し。
目の前の人、事象を静かに その奥にあるものまで、見てとっているのではないかと感じさせる。大曲 詩摩さんに初めてお会いした時の印象はそんなところから始まった。
2年前の夏に私が壱岐島を旅したことがきっかけで、島ラジオ壱岐代表の齋藤智之さん、壱岐エフエム放送のボブさんとありがたいご縁がつながる。そしてそのボブさんが壱岐島ご出身で現在葉山との二拠点生活をされている詩摩さんと引き合わせてくださった。当たり前ではない、文字通りの有り難きことが重なり、今回のご出演が叶った。
収録時に言葉より感情が先に身体感覚を持って現れたのは久しぶり。心のハリを不意に動かすひと。
まだ陽が高い頃に始めた収録に先立っての打ち合わせ、終えてお店を出る頃には鎌倉駅近辺の人出もすっかり落ちつく時間帯、夜へと移っていた。詩摩さんのライフストーリー、それもここ数年の出来事に耳を傾けるだけで、展開のリズム、スピードが倍速な感じ。それは思い立ったら即行動に移し、絶えず動き、新たな出会いや経験を重ねているからかな。先へ先へと向かいながら、ふっとご自身の原点にも戻ったり。
一つ、裏話を明かすと、番組でご紹介したボブさんからのメッセージ、そもそもは「ボブさんからみた詩摩さんはどんなひと?」と、ちょっときいてみたいな、と連絡してみた。心にしみ入るそのお答えに、ぜひ番組で紹介させてください、とお願いしたもの。詩摩さんにはサプライズだったので、収録時はこちらまでドキドキ、一連のやり取りからお二人の素敵な関係性も垣間見させていただいて。お二人を通して、2年前の旅では知ることのなかった、島の力にも触れることができた思い。
その土地で生まれ育った人、一度外に出て戻ってきた人、初めて、訪れる人、新しい暮らしを求めて移ってきた人。詩魔さんは、そうした様々な存在をその眼差しで見つめ、お互いを繋ぎ、輪を広げ、新しい楽しみや関係性を創り上げている。これまでの出会いや経験で得たこと、ご自身のルーツにあること、好きなことから湧き出る純度の高いエネルギーを惜しみなく注ぎ込んで。
フットワーク軽く、常に動きながら瞑想をしているようにもみえる。ご自身のあり方、その手応えを確かめながら。
そうして動いた先でどんな出会いをし、どこへ歩みを進めるのか。
詩摩さんのストーリーの続き、これからの展開がまた楽しみでなりません。
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