9月のマンスリー ゲスト 中谷奈津子さん
収録を終えて:
なっちゃんこと、中谷奈津子さんの紙芝居を初めて体感したのは、いつのことだろう。驚き、感激し、引き込まれた記憶がとにかく色濃くて。そんな紙芝居でのお姿、また東日本大震災後、3.11 ALL 鎌倉実行委員会のメンバーとして、さらに主催のイベントでのお姿や発信に触れるたびに、この方は何かのお役目を担っているのだろうなと感じていた。
そんな感慨も今回のご出演を機にお話を伺うなかで更新されしっかりと刻まれた感。
「伝える」ということ。金沢でのNHKアナウンサー時代に基盤を築き、そこから積み上げてきた経験が今に鮮やかにつながり、能登というご自身のルーツに改めて向き合うなかで なっちゃんだからこそ、できること、伝えられることの解像度も上がっていると感じる。
収録の合間もそして終えてからもスタッフ交えてあれやこれや話は尽きず、そんなオフトークもオンエアしたくなるような、なっちゃんならではのエピソード、内容に溢れていた。紙芝居の芸能としての歴史やアナウンサー時代の修練、古事記や日本書紀の学び、どれもしっかりと地に足をつけつつ、真っ直ぐに向き合い、深めていく。その様に、ひとつひとつの経験や学びをご自身のなかに確かなものとして落とし込んできたことが伺える。
そして、研ぎ澄まされているからこそ、受け取ることのできるメッセージ、ご自身のキャッチしたものを表現し、「伝える」こと。それは、故郷、能登での活動にもあらわれている。
復興で終わらせない。
能登スピリッツ、人々のこと。それを伝え、これからに繋げていくこと。
未来に向けて、プラスにしていくこと。新しいものにしていくこと。
打ち合わせの際に放たれた「土地と心中する」という言葉は私に強く刺さった。その重みと意味は、発災した地に限らず、一人ひとりにとっての故郷やルーツ、そして今いる土地へのあり方に対する強く深いメッセージ。
一瞬一瞬に降り注ぐ大切なメッセージを全身全霊で受け取り、表現し 伝えていく。
そんな なっちゃん、中谷奈津子さんから、
これからも感じとり、学んでいきたい、そんな思いです。
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